向島料亭街

向島料亭街

「むこうじま」の「むこう」とは、浅草からみて、隅田川の向こう側にあたる場所を指して、向こうの島と呼んだことによるとされています。当時、行政上の名前として「向島」が使われたことはなく、俗称でしたが、多くの文人墨客が作品の中で独特の想いと趣を込めて「向島」と著し、定着しました。

花街とは古くからの日本の礼儀と作法、そして着物の着こなしを身に付けた芸者さんのいる料亭街のことを言います。昭和の初期には東京都内だけで40数箇所の花街がありました。現在はその数も減り、大きな花街は、六花街と呼ばれる向島・新橋・赤坂・神楽坂・芳町・浅草を残すのみとなってしまいました。

芸者

向島は、一時期は都内の芸者の約半数がいる最大規模を誇り、現在でも120名の芸者と16軒の料亭が残る、東京で最大の花街です。
粋な芸者衆は、和の心を愛すお客様相手に、お酌からはじまり、巧みな会話でもてなし、三味線や唄や踊りを披露して飽きさせません。
歴史と伝統を重んじた向島のお座敷に上がれれば、美味しい料理に舌鼓を打ち、お稽古に励む芸者さんの芸を目の前で楽しむことができます。まさに、歴史を越えた真の大人の遊び場といえます。

芸者

芸者さんは「置屋」というプロダクションのようなものに所属をして、「見番」に芸者としての登録をして料亭のお座敷に上がります。そのためには、着物や帯や簪など一式を揃えなければなりません。そして様々なお稽古事も必要です。置屋の主人である「おかあさん」に、そのような費用の立て替えや礼儀作法の教え、芸事の修行、芸者の名前をいただき、初めて芸者になることができます。
2012年開業予定の東京スカイツリーの麓にある向島で、日本の伝統文化にふれてみてはいかがでしょうか。